【メインストーリー】「第二章 グランドスラム」感想・考察①夢ノ咲七不思議、悪いもの、古式体育祭

あんスタ!! ストーリー感想・考察

今回のストーリーは毎年恒例、運動会。

夢ノ咲七不思議についての全貌が明かされると共に、ESの政治が絡んだお話になっています。

今回は主に七不思議、そしてズ!時代から語られている「悪いもの」について、判明した内容をまとめ、その内容について考察していこうと思います。

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七不思議

夢ノ咲七不思議

今回6つの七不思議がマヨイから語られました。

一、謎の慰霊碑

二、血を吐くケダモノ

三、地球の鎮魂歌

四、白い神

五、お喋りな死者

六、悪夢ノ咲

七不思議のうち現在判明しているのは六つだと語り、「七つ目は、他の全ての不思議が発生した際に出現する」とだけ言われ詳細は不明のよう。

ひなたとゆうたが調べた時には噂話ばかりで明確なものは見つからなかったことが語られています。

それに対して「誰かが意図的に隠したのではないか」とマヨイは語っています。

実際、七不思議を取り上げた「放送事故」はESの手によってお蔵入りしています。

果たして、何のために意図的に隠したのでしょうか。

ESの重鎮はなぜ、七不思議をこれまでに恐れているのでしょう。

血を吐くケダモノ

今回の七不思議のメインである、「血を吐くケダモノ」の詳細は藍良によって語られています。

新入生の藍良、七不思議を調べていたひなたから聞いた友也が内容を知っていることを鑑みると、「血を吐くケダモノ」は意図的に隠されている七不思議の中でも、メジャーな様子。

夢ノ咲の飼育小屋で育てられている動物たちは、十年や数十年に一度、奇妙な病気に罹って血を吐き始める。

血を吐くだけで死にはしないが、その血に触れたり口に入れると人にも病気が感染し、動物みたいに変わってしまうーーーー

「動物みたいに変わってしまう」ことについて詳しく語られていませんが、「血を吐くケダモノ」を目撃した藍良と友也は体調不良を起こしています。

一彩も「悪いもの」を感じとれる?

体調を崩した藍良に薬を渡したマヨイに対して一彩は「呪術師」と発言しており、

この発言は一彩が藍良の様子からただの体調不良ではないことを読み取ったことを示しています。

そして一彩の「奇妙な気配」という言葉の後に登場したNEGI。

NEGIの生者ではない気配を感じ取っているのかもしれません。

一彩は夢ノ咲の住人ではなく、別の土地からの来訪者です。

呪術と関りがあり、かつ他所からの来訪者という視点は、フラットな視点から夢ノ咲に関する話を語ってくれそうですね。

マヨイの語る「血を吐くケダモノ」の真相

〈化学的説明〉

「血を吐くケダモノ」の原因は地下から染みだしてくる地下水。

錆などがたくさん混じった真っ赤な水で、いちおう生き物の身体に対しては無害。

その地下水を動物などが飲んで口元を赤く染めたり、吐いたりしているのを血を吐いていると勘違いしたのが、「血を吐くケダモノ」の真相。

あくまで、水が錆によって赤くなっているとされています。

しかし、藍良の体調不良に関して「呪術」という言葉を出した一彩。

そして藍良と友也が咥えさせられた、「悪いもの」に反応して色を変えるお札

「血を吐くケダモノ」には「悪いもの」が関わっていると思われます。

地下文明に関する七不思議

夢ノ咲の地下には、幻の文明がある。

地下から鳴り響く謎の音は定期的に観測されているようで、昔から調べられているようです。

地下文明と関連する七不思議は2つ。

「地球の鎮魂歌」「悪夢ノ咲」

今回は「地球の鎮魂歌」について言及されています。

「地球の鎮魂歌」

地上で「血を吐くケダモノ」が目撃された直後などに、地底から楽器を演奏するような音や歌声が聞こえる。

それが聞こえたら、「悪いもの」が起こす怪異は止まるーーー

「地球の鎮魂歌」で、「悪いもの」を鎮めようとする人々。「悪いもの」と関連がある点で、作中でも“海の民”の末裔ではないかと推測されています。

実際、地下空間には人が暮らしている形跡があったと語られています。

加えて、宙は「色」が見えて、誰かがいると発しています。

そして地下に詳しいマヨイ。彼は地下に関連があることが濃厚になってきますね。

となると、マヨイも“海の民”、「悪いもの」に関する重要参考人になるので、今後も要チェックです。

悪いもの

今までのストーリーでも度々出ていた「悪いもの」今回判明した内容についてまとめようと思います。

悪いものとは

「悪いもの」に対しては諸説ある様子で、いくつか語られています。

一つ目が、“海の民”の怨霊説

二つ目が、大昔からいた「悪いもの」があった説。そして鎮めていた“海の民”が逃げ去ったため溢れてしまったという説。

三つ目が、“海の民”の末裔が地下でこっそり作り上げた生物兵器説。

どれも“海の民”について触れられており、「悪いもの」と“海の民”は切り離して語れないものだとわかります。

「悪いもの」の実害:「人々を悪い感情に支配する」

「悪いもの」は取り憑いた人間の正気を失わせて、悪に染める。

憎悪、嫉妬、その他の悪い感情に支配されて、化け物みたいな人格に豹変して、悪い人間になってしまう。

だから、「悪いもの」と呼ばれているようです。

ゆうたとの関連性

取り憑いた人間の正気を失わせて、悪に染める。

こちらの内容に何個か見覚えがあります。『追憶・流星の篝火』で正気を失った人々。

そして、『サンドストーム』でのゆうたの様子。まさに「悪い感情に支配された」状態だったように思われます。

今まで葛藤が描かれていた点から、「悪いもの」が原因だとは断言できませんが、今回のストーリーでは藍良にも不思議に思われるほどの卑屈な様子が伺えます。

また、宙には「ゆうたは悪いものに染まりやすそう」とも考えられています。

以上の点からゆうたは「悪いもの」の影響を受けているのではないかと考えられます。

何故、ゆうただけ「悪いもの」の影響を受けたのか。

それは2日目からのコズプロ・リズリンの合同によってゆうたが大将から外れたこと、また真相を聞いていないことが理由の一つに挙げられるのではないかと考えられます。

血を吐くケダモノの真相②

宙、ひつぎの口から新たに説明された「血を吐くケダモノ」の真相は、マヨイが語ったものとは別の切り口のものになります。

〈「悪いもの」が関わる真相〉

自然災害によって地下に封じられている「悪いもの」が水とともに流出して、地上の生き物が飲んで、免疫によって排出された「悪いもの」を血と錯覚して語られたのが「血を吐くケダモノ」の真相。

ここで一点不思議なことが一つ。

「悪いもの」が地上に流出する理由として、地震など自然災害があげられています。

宙が地下ではぐれた際に、マヨイに見覚えのない道が出来ていたりなどはありましたが、ストーリー内にて、自然災害が起こった描写は一切ありません。

では何故、見覚えのない横道ができ、また「悪いもの」が地上に流出したのでしょうか……。

「悪いもの」を除去する方法

「悪いもの」が植え付ける負の感情を吹き飛ばすくらいの、正の感情、喜び、愛、などの善い感情を溢れさせること。

夢ノ咲のお祭りそのためのものがいくつもあり、その一つが今回開催された「古式運動会」です。

「悪いもの」は水に宿る

「悪いもの」は主に水に宿るとされており、現代では地下水に封じられている様子。

それが理由で、“海の民”と関連付けられて迫害の理由にもなったと言われているようです。

海の民と「悪いもの」については、夢ノ咲七不思議と同じようにその真相を阻むかのように諸説が多くありますね。。。

海の民

夢ノ咲の先住民である、独自の文化や宗教を持つ不思議な人々。

海とともに暮らしていたから“海の民“。

後からきた粗暴な人々に迫害され、この土地、夢ノ咲から離れられず普通の人には近づけない深い海の中や地下に逃げ延び、隠れ潜んだ。

今回、悪いものとの関連で“海の民“について言及されています。

夢ノ咲と深く関わっている海の民について今後明かされていくといいですね。

悪いものを感知するお札

これらを作っていた宗教団体は解散された、と語られています。

最近解散した宗教団体といえば、奏汰の宗教団体ですよね。

悪いものに関連するお札という点からも、海の民にまつわる宗教団体であったことが伺えます。

夢ノ咲独特の文化

「塩は海から取れるから神聖なものである」という認識がこの地にはある。

とあるので、夢ノ咲独特の認識の様子。

宗教、ひいては海の民に関係のある奏汰・夢ノ咲に住む英智から聞いた話だと、余所者の巽が語っている内容なので、夢ノ咲独特の認識だと伺えます。

夢ノ咲と海、そして海の民、悪いもの。これらには切っても切れない縁があるようです。

古式体育祭

地下から溢れた「悪いもの」を除去するため儀式。それが【古式体育祭】です。

記録のほとんど残っていない昔の儀式を、今風に再現しろという無茶振りをあんずとひつぎに課すほど、ESの重鎮は異様に「悪いもの」を恐れているようです。

戦時中も行われたようですが、「ほとんど記録がない」とあるように、「流星祭」などとは異なり現代ではあまり行われていない儀式のようです。

何故、そんな昔の記述を引っ張り出し無理やり儀式を行うほどにESの重鎮たちは「悪いもの」をこれほど恐れているのでしょうか。

概要

簡単に概要・ルールを説明しようと思います。

  • 【古式体育祭】は三日間行われ、参加資格は夢ノ咲学院の在校生のみ。
  • ES 四大事務所の対抗戦として4つのグループ(2日目からコズプロ・リズリン合同の3グループ)で行われる。
  • 各組にはES指名のリーダーが設けられ、リーダーのもと出場競技が決められる
  • 勝利したグループにはESでの発言力、特権が与えられる。

この「発言力が得られる」という点から各グループで様々な思惑が絡み合った行事になっていきます。

学校行事ではなく、ESの仕事

ES開発の最先端技術をふんだんに扱い、現代風にアレンジされた【古式体育祭】はES 四大事務所の対抗戦として三日間に渡り開催されました。

「悪いもの」を払拭する儀式を目的に、対外的にはESの権力を示す体育祭になっています。

学校行事でもありますが、あくまでESと合同の仕事として行われており、生徒会やプロデュース科の仕切りではなく『P機関』仕切りになっています。

ES所属アイドルは顔を出すように言われており、一丸となって取り組んでいる様子を演出したいようです。

七不思議との関連性

「悪いもの」を除去するために開催された古式体育祭。

「悪いもの」と体育祭の関連を考えて見ようと思います。

大将は「悪いもの」に関わった人

ESから指名された大将は、「血を吐くケダモノ」を直で見て体調を崩した藍良と友也。

「放送事故」で地下に潜った、ゆうた(ひなた)、宙が各組の大将として選ばれています。

「悪いもの」に関わり体調に異変を期した前者二人と、「悪いもの」が封印されているとされている地下に入った後者。

一番重篤な、「悪いもの」と接した人を一番目立ち、多くの感情を浴びるポジションに配置した、と作中でも考えられています。

その関係か、全ての部の一番最初の競技は必ず大将が出ることになっています。

つむぎの話では、「サミット」で戦力調整のために大将を選出したとありますが、これはあくまで「サミット」とESの重鎮の思惑が一致しただけと思われます。

競技名は夢ノ咲の歴史と関連?

空の部、海の部、陸の部の3つの部に分かれていますが、これは空、海、陸、全ての場所に「正の感情」をばらまくためと語られています。

その競技名が夢ノ咲の言い伝えに関連するのではないかと考えられます。

特に、空の部の第一競技「メテオインパクト」

「セブンブリッジ」で語られているように、夢ノ咲には昔「悪いもの」と共に隕石が落ちてきたと言われています。

他の競技名も何か関連があると考えられます。

参加資格者は夢ノ咲在学生のみ

ES 四大事務所の対抗戦として銘打ってありますが、参加資格があるのは夢ノ咲在校生のみ。四大事務所以外に所属している人は公平に振り分けられているようです。

コズプロは玲明学園などの系列校所属の人が多く、どう鑑みても不公平な振り分けとなります。

それでも夢ノ咲の在校生のみしか参加資格がない点も夢ノ咲という地、そしてそこで生活する人と「悪いもの」に関連がありそうです。

まとめ

以上が今回「グランドスラム」にて判明した七不思議、「悪いもの」に関する情報、【古式体育祭】に関するまとめになります。

アイドルたちの考えや政治戦略について別記事にて考察していこうと思います。

他情報や考察などコメントにてご共有いただけますと幸いです。

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